お金の価値を高める方法

超お金持ちのビル・ゲイツが持っている一万円は、価値が低い。その一万円はビル・ゲイツの人生を左右することはできないし、ビル・ゲイツをいま以上に幸福にすることはほとんど不可能だ。

ところが、貯金が10万円の人にその一万円を渡してみると、急にお金の価値が高まる。ずっと買いたかった新しい靴が買えて、歩くのが楽になるかもしれない。あるいは、ずっとしたかったパチンコができてワクワクできるかもしれないし、お守りのように大切に取っておいて、安心できるかもしれない。人生に与えることができる影響＝お金の価値が上がった、と言えないだろうか。

所有しているお金の総量が大きくなればなるほど、お金の価値は下がっていく。言い換えると、お金の総量が増えれば増えるほど、同じ量のお金が生み出すことのできる幸福の増加量は、緩やかになっていく。

もちろん、なおも自分が幸せになり続けたいと思うのであれば、お金を持ち続けていればいい。投資をして、あるいはもっと働いて、お金をもっと増やしたいと思うのもいい。しかし、視野を広げて、お金の価値そのものを高めたいと思うのならば、そのお金を手放して、お金を所有していない人、貧乏な人に配分するしかない。

そして、お金の価値を高めるという行為は、自分のお金を増やすという行為より、はるかに多くの人々を幸せにすることができる。自分が社会に対して良いはたらきをしていると、実感することができて、自分自身ももっと幸せになる。もっとも効率よくお金の価値を高める方法は、寄付をすることである。

まとめ。